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貸別荘を“手放し運営”しながら予約を伸ばす方法
VILLARY 公開日2025.05.06 最終更新日2025.05.09 6分で読む

オーナーが自分で広報しなくても、貸別荘の魅力は伝えられる

COUNTOR inc.(カウンター)では、貸別荘向けの集客サポートVILLARY(ヴィラリー)を展開しています。貸別荘や民泊の立ち上げから日々の広報・運用まで、写真や動画、SNS、Web、マップ活用までを含めてトータルに支援しています。
少人数体制だからこそ、ブランディング・Web制作・SNS運用・写真・動画までを一貫して手がけ、宿それぞれの“らしさ”に丁寧に寄り添えるのが特長です。
この記事では、貸別荘の魅力をどう伝え、選ばれる宿へ育てていくか。その考え方やアプローチをご紹介していきます。
貸別荘オーナーに今、求められていること
貸別荘を持つオーナーの多くは、物件を自分が使っていないときに貸すというスタイルを望んでいます。そしてできれば、日常的な広報活動や現場での対応に時間を取られることなく、運営を“手放し”で成立させたいと考える方が大半です。
とはいえ、貸別荘の魅力を伝えるには写真やテキスト、SNSの更新などが欠かせません。オーナー自身が広報や発信に関わるのは現実的ではなく、それが継続できない理由にもなりがちです。
さらに、最近では「貸別荘が増えてきて競争が激しくなっている」「リスティングは載せたけど、予約が伸びない」といった悩みもよく聞かれるようになりました。全国的に見ても貸別荘や一棟貸し施設はここ数年で急増し、今やAirbnbやBooking.comで検索すれば、魅力的な物件がずらりと並びます。
実際、2023年上半期の市場調査では、貸別荘の稼働は前年比145.3%と大幅に伸びており、旅館業が同時期にマイナス成長を示すなかでも、貸別荘は際立った存在感を見せています(出典:BESSO.info)。つまり、“ただ貸別荘をつくった”だけでは選ばれない時代に入っているのです。
では、どうすれば自分の宿が選ばれる貸別荘になれるのでしょうか?答えは、“伝え方の工夫”にあります。宿の魅力をきちんと伝え、写真や言葉、見せ方を通じて、「ここに泊まりたい」と思ってもらうこと。それが今、貸別荘にとって欠かせない視点になっています。
伝え方がうまい貸別荘とは?
「なんか、ここ良さそう」——そんな直感的な共感を生む宿には、伝え方の工夫があります。
写真の雰囲気、Instagramの世界観、Googleマップの見え方、Webサイトのデザインや言葉遣いまで。それらが統一感をもって整っていることが、貸別荘の魅力をまっすぐ届ける鍵になります。

最近は映える貸別荘も増えているので、単に内装が素敵なだけではもう不十分です。大切なのは、どんな体験ができるかをイメージしてもらうこと。その体験をどう伝えるか、という“見せ方”がますます重要になってきています。
貸別荘の魅力を伝えるための4つの工夫
VILLARYは、貸別荘の立ち上げ(※)〜運用までをトータルでサポートしています。なかでも貸別荘の魅力をきちんと伝えるために、私たちが大切にしているのは以下の4つです。
※旅館業許可などの申請、現地対応(対面や掃除など)は行っていません。
1. OTA(Airbnbなど)でのリスティング設計

AirbnbをはじめとしたOTA(※)での掲載には、単に情報を並べるだけでなく「選ばれる見せ方」を意識する必要があります。
たとえば、どんな写真を最初に置くか、タイトルや説明文にどんな言葉を使うかなど、ゲストの目に留まりやすく、魅力が伝わる工夫が欠かせません。
なお、AirbnbにはGoogle検索のようなSEO(検索エンジン最適化)の仕組みは公開されていないものの、説明文や写真、カレンダーの更新頻度、レビューの質など、総合的な要素が表示順位に影響すると言われています。私たちはそうした非公開アルゴリズムも考慮しながら、予約につながるリスティングづくりをお手伝いしています。
※OTA=Online Travel Agency(オンライン旅行代理店)
2. 写真と動画のクオリティ

スマホで手軽に撮れる時代だからこそ、“違いが出る”部分です。VILLARYでは、Airbnbなどのリスティング用写真についても、建築写真で培った「水平垂直や光の入り方」などの基本的な視点を活かしつつ、OTA上やSNS上で“上質感”を伝えるための情緒的な表現も意識しています。たとえば、あえて光と影を活かして奥行きを出したり、暖かみのある雰囲気を演出することで、写真から貸別荘の空気感や魅力が伝わるように工夫しています。たとえばHDRで立体感を強調したり、あえてパースをつけて空間の迫力を出したり、食卓まわりにテーブルコーディネートを施したり、人の気配を感じさせるような演出を加えるなど、宿泊シーンを具体的にイメージさせる工夫を凝らしています。
さらに、運用段階においても同様のクオリティでの写真や動画の撮影を行い、シーズンごとに貸別荘の魅力を更新していきます。動画はInstagramやリール投稿に適した縦型での撮影を基本とし、SNSに適したトーンや構図も計算されています。
私たちは、撮影やビジュアル制作に強みをもつ制作チームだからこそできる、クリエイティブの力を活かした発信を大切にしています。
3. Instagram運用

貸別荘の雰囲気や季節感、滞在中の過ごし方を伝えるうえで、Instagramはとても有効なツールです。必要に応じて広告配信も行い、認知や集客につなげることができます。VILLARYでは、シーズンごとに現地を訪れて季節感のある素材を撮影し、それ以外の投稿用コンテンツも事前に複数パターン準備。
あらかじめ投稿スケジュールを組み立てることで、間に合わせの運用に頼らず、安定感のある情報発信が可能になります。
また、運営者の顔を出さずとも宿の魅力を伝える構成とし、オーナー様が関与しなくても運用できる体制づくりを基本としています。
4. WebサイトとGoogleマップの設計
公式Webサイトが必ずしも必要かどうかは、施設の立地や運営スタイル、想定するゲスト層によって異なります。たとえば検索エンジンやGoogleマップ経由で情報を得るゲストが多いエリアでは、地図上での見え方や写真、クチコミの整備が予約に大きく影響するケースもあります。
一方で、Webサイトを持つことでOTAでは伝えきれない施設の魅力やストーリーを丁寧に紹介したり、お知らせを掲載したりすることが可能になります。さらに、OTAを介さずに予約を受け付ける機能(例:AirHost、Beds24などの予約エンジン)を持たせることで、OTA手数料の削減やリピーターとの接点強化にもつながります。
施設の目的や立地、ターゲット層に応じて、Webサイトの必要性を見極めることが大切です。
また、貸別荘や民泊はGoogleビジネスプロフィール(GBP)に登録できない場合があり、登録・運用には特別なノウハウが必要です。VILLARYでは、そうした制限をクリアし、宿として認識されるための対策も行っています。
白馬村での実績から得たこと

長野県白馬村で複数の貸別荘をサポートするなかで、地域性や季節感を活かした伝え方を日々の実践を通じて磨いてきました。
たとえば、春は「残雪と桜」、夏は「バーベキューやトレッキング」、秋は「紅葉」、冬は「雪景色とスノーアクティビティ」など、季節によって写真やSNSのビジュアルを柔軟に変えることで、施設が“生きている”ように見えてきます。
撮影や文章も一度きりで終わりではなく、シーズンごとに少しずつ表現を変えることが大切です。
利回りと運営コストのバランスをどう保つか
どれだけ魅力的に見せられても、イニシャルコストや運用コストがかかりすぎてしまっては本末転倒。貸別荘は不動産投資でもあるため、利回りの確保は常に意識する必要があります。
コストをかけすぎずに魅力を伝えるための工夫を重ねながら、施設ごとの個性や地域の特色を自然に活かし、無理なく貸別荘の魅力を届けるのが私たちのスタイルです。少人数でも回せる体制と、コストを抑えた運用設計によって、持続可能な運営を実現しています。
オーナーが関与せずとも、ブランドが維持・成長できる。そんな「無理のない貸別荘づくり」を実現することが私たちの強みです。
無理なく続けられる、選ばれる宿づくりへ

貸別荘の運営は、始めてからが本番です。
ただ建てただけ、掲載しただけでは選ばれない時代。けれど同時に、「毎日広報し続けるなんて無理」「現地に通うのは大変」——そもそも本業ではないので、そこまで手が回らないというのもまた現実です。
だからこそ、貸別荘の魅力を伝える仕組みをきちんと整えておくことが大切です。たとえば、写真や動画で季節感を伝え、投稿や情報発信の流れをあらかじめ組んでおく。GoogleマップやInstagramも整えておくことで、貸別荘の世界観がきちんと伝わる状態をつくっておく。
私たちは、それを“無理なく続けられる形”でサポートしています。私たち自身も現地の空気を楽しみながら、貸別荘の魅力を一緒に発見し、育てていくような気持ちで関わっています。
「自分では動けないけれど、ちゃんと予約は取りたい」「魅力をしっかり伝えていきたい」——そんなオーナーの方にこそ、届いてほしい仕組みです。
貸別荘の運営を極力“手放し”で回したいと考えている方へ
「貸別荘を所有しているけれど、自分で広報したり現場には必要かかわることは難しいので、できるだけ手放しで運用したい」 そんなオーナーのために、COUNTOR inc.で丁寧にお手伝いをしています。
貸別荘のAirbnb登録前でも、運営中でも、まずはお気軽にご相談ください。